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「え?誰が?」



意味が分からないとばかりにキョトンとしているキュヒョンに、何て説明すれば良いのか困ってしまう。



「だって……この前……女の人と一緒だった…から……」



こんな事を言っていいのか不安になる俺を、キュヒョンがジッと見つめてくる。



「女の人と?」



しばらく考えていたキュヒョンだったが、すぐに、霧雨の中で会ったことに思い当たったらしく、



「それ、違う!違うから!」



大きな声で、思い切り否定された。



「違うって……」



「本当に違うんだ!あの人は姉さんの友達で、新婚旅行のお土産を渡す約束してたらしいんだけど、姉さんの子供が熱を出しちゃって受け取りに行けなくなったから、替わりに受け取ってきてくれって言われただけで、全く何も無いから!弟だから、いいように使われただけなんだって!大体、あの人は結婚したばっかりなんだ。俺となんて絶対に無いから!」



何故か、焦ったように早口で言われて……その迫力に気圧されながらも、




「でも…指輪……」



まだ納得できなくて、テレビの横にチラリと視線を向ける。



「あー、アレ?」



キュヒョンが指差す先に置いてある銀色の指輪。実は、さっきから気になっていた。



「アレは、自分で買ったんだ。独身だと、いろいろ言われたりして面倒だから、少しは効果あるかなと思ってつけてただけで……そもそも、付き合ってる人なんて居ないし」



「えっと…そう、なんだ……」



「そういうドンヘの方こそ……あの時、一緒に居た人と付き合ってるんじゃないの?」



拍子抜けしてしまった俺に、今度はキュヒョンが聞いてきた。



「まさか!あの人は、俺のヒョン…血の繋がった本当の兄だよ!」



驚いて、慌てて否定する。



「お兄さん…?」



探るような視線に、ウンウンと大きく頷くと、



「なんだ……そうだったんだ」



キュヒョンは、ほぅっと息を吐いて、安心したような、嬉しそうな笑顔になった。




その笑顔に、顔が熱くなるのを感じながら、さっきシャワーを浴びながら考えていたことを思い出していた。



キュヒョナって、やっぱり……もしかして、もしかしてだけど……まだ俺のこと、好きでいてくれてる?……だって、そうでもなきゃ、雨の中を追いかけてきたり、こんなに強引に部屋まで連れてきたりしないよね?……多分……だけど…



キュヒョンから向けられている視線を意識すると、急に、胸がトクトクと早鐘を打ち始めた。




なんだか喉が渇いて、持ってきてもらったミネラルウォーターを手に取ると『いただきます』と言ってから一口含む。キュヒョンと目を合わせないようにしていたけれど、痛いほどの視線を感じて、つい、喉が、ごくんと鳴ってしまった。








しばらくの沈黙の後、



「キュヒョナ、さ……怒ってないの?…その……別れたときのこと……」



聞きたかったのに、気まずくて最後まで言えないでいると、



「どうして?原因は俺だったのに」



キュヒョンが、悲しげに微笑んだ。



「俺が、甘え過ぎていたんだ……あの頃、ドンヘが、どんな気持ちでいたかなんて知ろうともしないで、ただ、気持ちを押しつけて満足してた」



切ないほどに静かな声。



「ドンヘがいなくなって、やっと気付くなんて……本当に…俺は……」



キュヒョンは言葉を詰まらせると、俯いてしまった。



「そんなこと……」



無いのに……





俺が、弱くて……ただ弱くて……



周囲の反対にも、お互いのすれ違いにも……いろんなことに耐えられなくなって、勝手に別れを切り出して……



ずっと後悔してた……もっと、ちゃんと向き合ってればって……なんで、二人で解決しようとしなかったのかって……




ずっと、ずっと……思ってたんだ……





溢れそうになる涙を隠すように横を向くと、頬にキュヒョンの手が触れた。



「ドンヘ」



優しく名前を呼ばれて顔を向けると、その拍子に、ぽろりと涙がこぼれ落ちた。



「泣かないで……もう、泣かせたくない……」



切ないに呟きに胸がしめつけられて、次々と溢れて止まらない涙が、キュヒョンの指を濡らしていく。



「ドンヘ……」



キュヒョンの顔が近づいてきて、涙を拭うように頬に何度もキスをされて、とうとう堪え切れなくなった。



「ふっ…く……キュヒョナ……」



「うん」



「う……キュヒョナ…」



「うん」



「キュヒョナぁ……」



バカみたいにキュヒョンの名前を呼ぶことしかできないでいる俺を、キュヒョンは、ふんわりと抱きしめると、小さな子供をあやすようにトントンと優しく背中を叩いて、泣き止むまでずっと腕の中に包んでくれた。





ようやく落ち着いて顔を上げると、キュヒョンの心配そうな瞳が俺を見ていて……だけど、キュヒョンの目元も赤くなっているのに気付いたら、



もう、どうしようもないくらい、愛しい気持ちが込み上げてきて



次の瞬間には、求め合うように唇を重ねていた。











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